| パンツをはいたサル―人間は、どういう生物か 販売元 : Amazon.co.jp 本 価格 : ¥ | |
『パンツを履いたサル』
これを聞いて判る方は80年代にこの言葉に出くわしたのでしょう。そう。明治大学元教授であり、経済人類学者の栗本慎一郎氏が書いた著作である。新書の本であったが、私がこれを読んだ時、私は大学生でしたが、かなり衝撃的でした。
人間はパンツを履いたサルである。では何ゆえパンツを履くのか?それをパンツを脱いだときに快感だからである。パンツなどで陰部を隠すことで、いざパンツを脱いだ時に、脳内麻薬エンドルフィンがたくさん分泌され、快感を得る事ができるからであるという。
人間は本能が壊れた動物であり、この脳内麻薬エンドルフィンを沢山出し、快感を得たいがために知能が発展していった。えっ?知能は快楽のために身に着けたの?そうなのです。人間は沢山のものを、過剰に作り出します。生産物などや建築物などである。そして過剰になったん段階で蕩尽(浪費・破壊)する。過剰なものを壊すことで快感を得るのである。つまり文明を作り出しのは、戦争をするためである。人間だけがなぜ戦争するのか?戦争による蕩尽が快楽になっているためである。でも蕩尽して快楽を得るためには、過剰を作らなければいけないために平和状態で文明が作り出されるのである。なぜストレスをためて共同体組織の中で働くのか、年一回のお祭りで馬鹿騒ぎをして暴れることに快楽を求める為である。昔は一年一回ムラのタブーを破ってもよい祭りがあり、祭りの間は夫婦間も関係なく誰とも契りあったという。それがそのムラ全体の快楽であったからだ。タブーとはタブーを破ることを快楽とするために存在しているのである。
つまり人間とは蕩尽したいがために過剰なものを創造しているのである、度し難い生き物であるというのが、この言葉に秘められた主旨であります。人間に行動指針をこのように考えたときに、なぜ戦争するのか?、なぜストレスに耐えて生きているのか?なぜパンツを履いているのか?など全ての疑問が解けてすっきりしたことを覚えております。
戦争はイケませんよね。愚かな行為ですよねと言いながら、歴史の教科書では ▲◇▲年は○×の戦いなど、戦争が起きた年号を沢山覚えなくてはなりませんよね。今も平和を愛しましょうと言いながら、世界中で戦争が起きております。
このような度し難い存在であるということ前提に、どうしたら上手に生きていけるのか、世の中をうまく管理するのかということを考えなくては、戦争や破壊の歴史は繰り返すのかもしれません。人を性善説で捉えても、だからと言って満足するのは自分の心持だけです。最悪な事態を、性悪説にのって考える必要性があるのでしょうね。
パンツを履いたサルは非常に面白いですよ。お勧めの本の一冊ですね。絶版かな?
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